都心マンション「短期転売」のブームは終焉?市場の踊り場と今後の戦略
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これまで「買えば上がる」と言われてきた都心のマンション市場。特に2024年以降、凄まじい勢いを見せていた**「短期転売(1〜5年以内での再販)」**ですが、2026年に入り、その空気が明らかに変わり始めています。
今回は、最新データをもとに都心マンション市場の現状と、これからの狙い目について解説します。
1. 都心で急増した「短期転売」の実態
まずは、これまでの過熱ぶりを振り返ってみましょう。2024年には短期転売の件数が前年の約3倍にまで急増しました。
特に顕著だったのが、いわゆる「都心3区」です。
- 転売率: 中央区・港区などの都心部は、23区平均の約2倍の転売率を記録。
- 値上げ率: 中央区(201%)、港区(197%)など、新築分譲時から**「価格が2倍」**になって転売されるケースも珍しくありませんでした。
「晴海フラッグ」や「三田ガーデンヒルズ」といった話題の物件では、驚くような利益を手にした投資家も多かったのがこの時期の特徴です。
2. なぜここまで転売が増えたのか?
要因は大きく分けて3つあります。
- 「不動産=資産」という認識の定着: 値上がり益を狙う層が厚くなりました。
- 海外マネーの流入: 歴史的な円安背景もあり、世界の投資家から見て「東京の不動産は格安のバーゲン会場」状態でした。
- 希少性: 都心の好立地は供給が限られており、価格が下がりにくいという安心感が強気にさせました。
3. 【2026年の現実】短期転売はすでに「終焉」へ
しかし、今の市場はこれまでとは違います。新聞記事でも**「売り出し価格と成約価格の差が、ワニの口のように広がっている」**と報じられている通り、市場は停滞局面(踊り場)に入っています。
深刻な「価格の乖離」
データを見ると、その差は一目瞭然です。
- 都心3区の売り出し平均: 334万円 / ㎡
- 実際の成約単価: 255万円 / ㎡
- 価格の乖離: 約23.7%
強気な価格で売り出すオーナーに対し、買い手は非常に冷静になっています。これまでは「言い値」でも売れていましたが、現在は「妥当性」が厳しくチェックされる時代。在庫も積み上がっており、高値での転売は極めて難しくなっています。
4. これからの「賢い買い方」とシフト先
都心6区の新築平均が2億円に迫り、もはや「普通の共働き世帯」が山手線の内側に住むのは現実的ではなくなりました。そこで、購入者側の動きに以下のような変化が出ています。
- エリアのシフト: 山手線の内側から**「外側」**へ。
- 条件の妥協と選択: エリアは変えず、**「築年数」や「駅徒歩分」**を妥協する動き。
- 以前は「駅徒歩7分以内」が絶対条件だった層が、「15分程度ならOK」と許容範囲を広げています。
- 実需(住むため)重視: 投資目的の短期転売ではなく、長く住むことを前提とした適正価格の物件探しが中心になっています。
まとめ:2026年の不動産との向き合い方
2023年〜2024年の「転売ヤー祭り」はすでに過去の話です。今後は短期転売で利益を出すのは難しく、市場は**「実需(実際に住む人)」**中心の動きに戻っていくでしょう。
⚠️ 今後の注意点
- 「高すぎる不動産」に飛びつかない。
- 山手線の外側など、適正価格で動いているエリアを見極める。
- 売却を考えている方は、市場が完全に冷え切る前の「今」が好機かもしれません。
不動産価格が高い今は頭が痛い問題ですが、AI査定などを活用してご自身の資産価値を正しく把握することから始めてみてください。




