首都圏中古戸建市場、活況続く！

2024年8月の首都圏中古戸建市場は、引き続き活況を見せています。成約件数は前年同月比13.6%増と大幅に増加し、3か月連続で前年同月を上回りました。これは、コロナ禍を経て住まいに対する価値観が変化し、広々とした住空間を求める人が増えていることなどが要因と考えられます。

価格面でも、平均成約価格は3,784万円と前年同月比1.6%上昇し、7か月連続で上昇傾向にあります。ただし、上昇率は落ち着いており、市場は安定しつつあると言えるでしょう。

注目すべきは、土地面積と建物面積の増加です。土地面積は前年同月比7.5%増、建物面積は同1.2%増と、特に土地面積の伸びが顕著です。これは、広々とした庭や駐車場を備えた戸建住宅への需要が高まっていることを示しています。

地域別の動向

地域別に見てみると、すべての地域で成約件数が前年比で増加しました。特に、東京都区部では8か月連続で前年同月を上回り、千葉県と神奈川県他では大幅な増加となりました。

価格面では、東京都区部と横浜・川崎市、神奈川県他が前年比で上昇し、東京都区部では8か月連続で前年同月を上回りました。

まとめ

2024年8月の首都圏中古戸建市場は、成約件数、価格、面積ともに前年同月比で増加し、活況が続いています。特に、土地面積の増加は、広々とした住空間を求める需要の高まりを示しており、今後の市場動向にも注目が集まります。

今後の見通し

• 低金利の継続: 低金利が続けば、住宅ローン負担が軽減され、住宅購入を検討する人が増える可能性があります。
• 物価上昇の影響: 物価上昇が続けば、住宅価格も上昇する可能性があります。
• 供給不足: 中古戸建の供給が不足すれば、価格が上昇する可能性があります。

これらの要因を総合的に考えると、当面は首都圏中古戸建市場の活況が続くことが予想されます。ただし、今後の経済状況や金融政策の変化によって、市場は大きく変動する可能性もあるため、注意が必要です。