墨田区で実家が空き家になったら?使える補助金・支援制度と相談先をわかりやすく解説
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親の実家が空き家になり、
「建物も古いし、とりあえず解体業者に見積もりを取ろう」
と考えている方もいらっしゃると思います。
ただ、墨田区に実家がある場合は、業者へ依頼する前に一度確認していただきたいことがあります。
墨田区には、空き家について、
- 建物の状態を調べる
- 老朽化した建物を解体する
- 耐震診断・耐震改修をする
- 空き家を貸して活用する
- 専門家に相談する
といった場面で利用を検討できる支援制度があります。
そして重要なのが、制度によっては契約や着工の前に申請・相談が必要だということです。
制度を知らずに先に工事を進めてしまうと、本来利用できた可能性のある助成制度が使えなくなることもあります。
今回は「親の実家、どうする?」シリーズ第4回として、墨田区の空き家について確認しておきたい補助金・支援制度を、目的別に整理します。
補助金を探す前に「実家をどうしたいのか」を整理する
まず最初にお伝えしたいのが、
いきなり「使える補助金はないか?」から探し始めない
ということです。
同じ空き家でも、
「状態を調べたい」
「解体したい」
「修繕して残したい」
「貸して活用したい」
など、目的によって確認すべき制度が変わります。
資料では、例えば次のように整理されています。
建物の状態を知りたい
→ インスペクションなどの「家の健康診断」
老朽化している・解体したい
→ 除却に関する助成制度
耐震性が不安・改修したい
→ 耐震診断・耐震改修の助成
貸して活用したい
→ セーフティネット住宅
何から始めればいいか分からない
→ 空き家の相談窓口
つまり、
「空き家だから補助金がもらえる」のではなく、建物の状態と今後の使い方によって制度が変わる
ということです。
まず家の状態を知りたいなら「インスペクション」
実家を、
- 売る
- 貸す
- 修繕して残す
いずれの場合でも、まず知っておきたいのが現在の建物状態です。
墨田区では、既存住宅状況調査、いわゆるインスペクションについての支援制度が紹介されています。
インスペクションとは、専門の建築士などが住宅の劣化や不具合を客観的に調査するものです。
資料上のポイントは、
- 改修・売却・賃貸等を検討している所有者が対象
- 調査費用の 2分の1
- 上限5万円
となっています。
そして、ここがとても重要です。
契約前の申請が必要
資料でも、
「必ず契約前の申請が必要」
と明記されています。
「一度業者に調査してもらってから制度を調べよう」
ではなく、
調査を依頼する前に対象制度を確認する
という順番がおすすめです。
老朽化して解体したい場合は「除却助成」を確認
次に、
「建物の老朽化が進んでいて、解体を考えている」
というケースです。
墨田区には、資料上、
老朽危険家屋除却費等助成制度
が紹介されています。
ただし、
「古い家なら誰でも補助金が出る」という制度ではありません。
区の調査や建物の状態など、一定の基準を満たす必要があります。
資料では、条件を満たした場合の例として、
不良住宅に該当する場合
除却工事費の1/2・上限100万円
無接道敷地にある不良住宅の場合
除却工事費の2/3・上限200万円
と整理されています。
さらに、除却後の土地を原則10年間、区へ無償貸与するなど一定の条件を満たした場合には、上限300万円となるケースもあるとされています。
金額だけを見ると非常に大きな制度ですが、ここでも重要なのは、
区の調査・承認前に着工しないこと
です。
先に解体工事を始めてしまうと、対象外になる可能性があります。
ですので、
「解体することを決める」→「業者に発注する」
の間に、
「墨田区の制度対象にならないか確認する」
というステップを入れておきましょう。
「古いから解体」だけでなく耐震診断・耐震改修も確認
築年数の古い実家を見ると、
「もう壊すしかないのでは?」
と思うこともあるかもしれません。
ただ、資料では墨田区に耐震診断や耐震改修に関する助成制度があることも紹介されています。
資料では、2026年4月に制度が拡充されたとされており、
- 築年数
- 建物構造
- 耐震診断の結果
- 対象区域
などによって利用できる制度が異なると整理されています。
つまり、
すべての空き家に同じ耐震助成が使えるわけではありません。
ここでも、
「補助金が出るから耐震改修する」
ではなく、
- この建物は今後使えるのか
- 直す場合はいくらかかるのか
- その後誰がどう利用するのか
- その工事に使える制度はあるのか
という順番で考えるのが大切です。
空き家を「貸して活用する」支援もある
空き家対策というと、
「売るか、壊すか」
だけを想像しがちですが、
貸して活用する
という選択肢もあります。
資料では、墨田区の
すみだセーフティネット住宅
が紹介されています。
これは、住宅探しに困っている高齢者や子育て世帯などに向けた賃貸住宅として、空き家・空き室を登録・活用する仕組みです。
条件や登録方法に応じて、
- 改修に関する支援
- 家賃等に関する支援
- 登録や成約等に関する支援
が用意されていると資料では整理されています。
ただし、
「普通に賃貸に出せば補助金がもらえる」という制度ではありません。
入居対象者や賃貸条件など、一定の要件を満たす必要があります。
第2回でもお伝えした通り、
「貸す」場合には、
- いくらで貸せるのか
- 修繕費はいくら必要か
- 管理費はいくらかかるか
- 空室リスクはどうか
なども一緒に確認する必要があります。
制度が使えるかどうかと、不動産として賃貸経営が成り立つかどうかは別の話として考えましょう。
何から始めればいいか分からないなら「すみだ空き家相談処」
ここまで読んで、
「制度が色々あるのは分かったけど、結局うちの実家はどれに当てはまるの?」
と思った方もいるでしょう。
資料では、2026年に
すみだ空き家相談処
が開設されたと紹介されています。
法律・建築・お金など、複数分野の専門家が連携するワンストップ相談窓口で、遠方に住んでいる方についてはオンライン相談にも対応するとされています。
例えば、
- どの助成制度が対象になりそうか
- 解体した方がいいのか
- 建物の状態をどう確認するのか
- 行政上どこへ相談したらいいのか
といった制度面については、こうした窓口へ相談すると整理しやすくなります。
一方、
- 売った場合はいくらになる?
- 貸した場合はいくら残る?
- 修繕して残す価値はある?
- 売る・貸す・残すのどれが現実的?
といった不動産価値や収支の相談については、地域の不動産会社が役割を担います。
資料でも、
行政・制度の相談 → すみだ空き家相談処
不動産価値・売却・賃貸の相談 → 地域の不動産会社
という役割分担で整理されています。
補助金があるから工事をする、ではない
ここまで様々な制度をご紹介しましたが、今回一番お伝えしたいのは、
「補助金があるから工事する」のではない
ということです。
先に考えるべきなのは、
「この実家を今後どうしたいのか?」
です。
例えば、100万円の補助があったとしても、
その後5年、10年と利用する予定がなく、多額の維持費がかかるのであれば、本当にその工事が最適なのかは別途考える必要があります。
反対に、
「家族が将来使う予定がある」
のであれば、耐震や修繕に制度を活用して残す価値があるかもしれません。
資料でも、最終的には、
- 建物状態を確認する
- 「残す・売る・貸す・解体」のどれを考えているか整理する
- 墨田区の対象制度と要件を確認する
- 契約・着工前に相談・申請する
- 補助金だけでなく、将来の不動産価値やトータル費用も比較する
という流れを推奨しています。
墨田区で実家が空き家になったら確認したいチェックリスト
実家について動き始める前に、次の項目をチェックしてみてください。
- □ 現在の建物状態を把握している
- □ 残す・売る・貸す・解体の方向性を整理した
- □ 墨田区に対象になりそうな制度がないか確認した
- □ 築年数や建物状態など制度の要件を確認した
- □ 契約・着工前に区へ相談した
- □ 補助金を差し引いた後の総費用も確認した
- □ 現在の売却価格や賃貸収支も比較した
特に、
「まず工事を頼んで、あとで補助金を調べる」
という順番は避けたいところです。
まず確認、それから契約・工事。
これを覚えておいてください。
なお、資料にもある通り、制度は年度によって変更される可能性があります。実際に利用する際は、必ず墨田区の最新情報と適用条件をご確認ください。
ChapteRでは「制度を使った後の不動産」まで一緒に考えます
行政の補助制度を利用するかどうかと、
その実家を不動産としてどうするか
は、セットで考えておきたいところです。
例えば、
「100万円の助成を使って修繕する」
としても、
その後、
- 誰が住むのか
- 貸したらいくらになるのか
- 売ったらいくらになるのか
- 今後の維持費はいくらかかるのか
が分からなければ、本当に修繕するべきか判断できません。
ChapteRでは、墨田区・江東区・台東区を中心に、
残す・売る・貸す
それぞれの選択肢について、売却価格や賃貸収支などを比較しながらご相談いただけます。
「まだ売るとも貸すとも決めていない」という段階でも大丈夫です。
むしろ、決めるために数字を確認するところから始めていただければと思います。
動画でも解説しています
今回ご紹介した、
「墨田区で実家が空き家になった場合に確認したい補助金・支援制度」
については、YouTubeでも詳しく解説しています。
動画では、
- インスペクション支援制度とは?
- 解体費の助成制度
- 耐震診断・耐震改修の制度
- 空き家を貸して活用する方法
- すみだ空き家相談処
- 契約・着工前に確認すべき理由
を、図を使いながら順番に整理しています。
「親の実家、どうする?」シリーズ第4回
墨田区で実家が空き家になったら|使える補助金・支援制度
「制度が多くて文章だけだと分かりにくい」という方は、ぜひ動画もあわせてご覧ください。
また、このシリーズでは、
第1回:実家を「とりあえず残す」前に知っておきたい維持費
第2回:実家を売る?貸す?判断基準
第3回:相続登記が義務化。実家を相続したら何をする?
第4回:墨田区で使える空き家の補助金・支援制度
第5回:仲介と買取、どちらで売る?
という5つのテーマで、親の実家について順番に解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q1.墨田区に空き家があれば、誰でも解体費の補助を受けられますか?
いいえ。資料では、区の調査により一定の基準を満たした不良住宅などが対象とされています。建物・土地などの条件があるため、まず区へ確認する必要があります。
Q2.解体業者と契約したあとでも補助金を申請できますか?
制度によりますが、資料ではインスペクションについては契約前申請、老朽家屋の除却については区の調査・承認前に着工すると対象外になることが示されています。先に制度を確認することが重要です。
Q3.インスペクションにはどのくらい助成されますか?
資料では、調査費用の2分の1、上限5万円とされています。改修・売却・賃貸等を検討している所有者が対象として紹介されています。
Q4.古い実家は解体するしかありませんか?
必ずしもそうではありません。資料では、築年数や構造、耐震診断結果などの条件に応じて、耐震診断・耐震改修に関する制度も紹介されています。
Q5.空き家を賃貸にする場合にも支援制度はありますか?
資料では「すみだセーフティネット住宅」が紹介されており、登録・条件に応じて改修、家賃等、登録・成約等に関する支援があります。ただし通常の賃貸すべてに補助が出るわけではありません。
Q6.どの制度が使えるのか分からない場合はどこに相談すればいいですか?
資料では「すみだ空き家相談処」が紹介されています。法律・建築・お金など複数分野の専門家と連携した相談窓口で、遠方の方向けのオンライン相談にも対応するとされています。



