日銀利上げで住宅ローンはどうなる?変動型が約7割の家計を守る5つのステップ

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「日銀が利上げした」というニュースを見るたびに、「うちの住宅ローン、大丈夫かな」と不安になる方は多いのではないでしょうか。特に変動金利でローンを組んでいる方は、返済額がいつ・どれくらい増えるのか気になりますよね。

結論からお伝えすると、変動型の返済額は金利が上がってもすぐには増えません。ただし、それを「安心」と受け取ってしまうのは危険です。この記事では、金利上昇のしくみと、家計を守るために今からできる備えを、FP・宅建士の視点で整理します。

この記事の結論

  • ✅ 住宅ローン利用者の約75%が変動型を選んでいます(2026年1月調査時点)。多くの世帯が金利上昇の影響を受ける可能性があります
  • ✅ 変動型には「5年ルール」があり、返済額はすぐには上がりません。ただし、その間も利払いが増えて元本が減りにくくなる点に注意が必要です
  • ✅ 大切なのは金利の動きを当てることではなく、「何%まで上がっても家計が耐えられるか」を先に試算しておくことです

詳しいしくみと、今からできる5つのステップを順番に解説します。

変動型が約7割。金利上昇局面でまず知っておきたい仕組み

住宅金融支援機構の「住宅ローン利用者調査」(2026年1月調査)によると、購入時に利用した住宅ローンの金利タイプは「変動型」が約75%、「固定期間選択型」「全期間固定型」を合わせて約25%という結果でした(前回調査の変動型79%からは減少傾向で、固定型を選ぶ人がやや増えています)。

変動型と固定型では、金利が動くしくみが異なります。

  • 変動型:日銀の政策金利(短期金利)の影響を受ける
  • 固定型:長期金利(10年国債利回りなど)の影響を受ける

日銀は2026年6月の会合で政策金利を0.75%から1.00%へ引き上げました。これは約31年ぶりの高水準です。一方、長期金利はインフレ見通しなどの影響を受けやすく、固定型の代表格である「フラット35」の金利(融資率9割以下)は、2026年7月時点で3%台まで上昇しています(出典:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者調査」2026年1月調査、日本銀行公表資料、フラット35金利情報。いずれも2026年7月時点)。

「5年ルール」の落とし穴|返済額がすぐ上がらないから安心、ではない

多くの金融機関の変動型ローンには「5年ルール」があります。これは、金利が上がっても5年間は毎月の返済額が変わらないというしくみです(合わせて「125%ルール」があり、見直し後の返済額も直前の1.25倍までしか上がらないのが一般的です)。

このルールは、急激な負担増を避けられるという意味で安心材料になります。ただし、注意したいのは次の点です。

  • 返済額が据え置かれている間も、適用金利自体は上がっているため、利払いの割合が増え、元本の減りが遅くなる
  • 5年後(または金利水準によってはそれ以前)に、まとめて返済額が増える可能性がある
  • 「今の返済額が変わっていないから大丈夫」という感覚のまま数年が経つと、見直し時の増額に家計が対応できないことがある

💡 プロのチェック法:今のローンが「5年ルール」の対象かどうか、そして次の見直しがいつなのかは、返済予定表や金融機関のマイページで確認できます。まだ確認したことがない方は、一度チェックしてみてください。

▶ 動画でも解説しています(約30秒)
住宅ローン、月々の返済額だけで決めていませんか?
※文章で読みたい方はこのまま読み進めてください。

金利上昇に強い家計をつくる5つのステップ

金利がこの先どうなるかを正確に予測することはできません。だからこそ、金利上昇を前提に「備え方」を整理しておくことが大切です。

  1. 現状把握:借入残高・金利タイプ・優遇幅・返済期間・5年ルールの有無を確認する
  2. 金利上昇を前提に試算する:何%まで上がったら家計が耐えられないか、上限金利のラインを把握する
  3. 借り換えの判断基準を持つ:注目すべきは「今の変動金利」ではなく「借り換え先の固定金利」の動き。上限金利を超える前に検討する
  4. 繰り上げ返済で元本を減らす:可能であれば返済期間短縮型の繰り上げ返済が効果的。ただし教育費・老後資金とのバランスは崩さない
  5. 家計の余力をつくる:支出の見直しや資産形成もあわせて進める。返済期間が長め(35年超)の場合は、総支払額も含めて確認する

どのステップも、住宅ローン単体ではなく、教育費・老後資金まで含めた家計全体で考えることがポイントです。

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「今返済中の人」「これから買う人」、それぞれの視点

すでに変動型で返済中の方は、まず「自分のローンが5年ルールの対象かどうか」「次の見直しがいつか」を確認することから始めてください。返済額が変わっていない今のうちに、上がった場合の家計への影響を試算しておくと、慌てずに対応できます。

これから住宅ローンを組んで購入を検討している方は、「今借りられる金額」ではなく、「金利が上がっても無理なく返せる金額」を基準に予算を考えることをおすすめします。固定型・変動型のどちらを選ぶにしても、それぞれの金利が動くしくみを理解したうえで選ぶことが大切です。

まとめ|金利を当てるより、上限金利を決めておく

  • 住宅ローン利用者の約75%が変動型を選んでおり(2026年1月調査)、金利上昇の影響を受ける世帯は少なくない
  • 「5年ルール」により返済額はすぐには上がらないが、その間の元本の減り方には注意が必要
  • 家計を守る5ステップ:現状把握/上限金利の試算/借り換え基準/繰り上げ返済/家計の余力づくり
  • 金利の動きを予測するより、「何%までなら耐えられるか」を先に決めておくことが安心につながる

「うちのローン、今のままで大丈夫かな」と気になった方は、一度ライフプランで数字を確かめてみませんか。


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※本記事は2026年7月時点の情報に基づいています。金利・住宅ローンの数値は今後変動する可能性があり、将来の水準を保証するものではありません。実際の借り換え・返済計画の判断にあたっては、金融機関の最新情報をご確認のうえ、専門家や当社までご相談ください。

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